「事業用自動車の保守・管理の徹底について」(2014/03/14)及び「事業用自動車の緊急点検の実施について」(2014/12/15)でお知らせ致しましたとおり、国土交通省では、高速乗合バス等の事業用自動車を運行する自動車運送事業者等に対して、車枠・車体の腐食に関する事故再発の防止を図っているところです。 |
また、三菱ふそうトラック・バス株式会社では、車枠・車体の腐食に関し、バス車両床下の防錆点検と補修要領等を取りまとめ、下記のとおりホームページ上で公表するとともに、同社製の大型バス(MS型、MM型)の使用者に対してダイレクトメールや電話等により点検整備の必要性について説明してきたところであり、今後、中型バス(MK型、MJ型)についても同様の措置を講じる予定となっております。 |
しかしながら、平成27年11月12日に宮城県内の東北縦貫自動車道において、東北運輸局管内の貸切バス(三菱・KL-MS86MP(平成16年式))がハンドル操縦不能となり、中央分離帯に衝突し、乗客7名が負傷する事故が発生しました。 |
事故原因については、現在調査中ですが、別添2のとおり当該事故車両の車枠・車体に著しく腐食が見られたことから、車枠の主要骨格部分の腐食によりハンドル操作が不能となった可能性が考えられるところです。 |
これまで、車枠・車体の保守管理について、上記のとおり注意喚起をしていたにもかかわらず、同種の事故が発生したことから、東北運輸局では、別添1のとおり各運輸支局を通じて、管内の自動車分解整備事業者に対して、入庫車両の車枠・車体等について適切な点検整備を実施するよう通知するとともに、国土交通省から再発防止のため、別紙のとおり自動車分解整備事業者に別添1と同様の措置を行うよう周知依頼がありました。 |
つきましては、同種事故の再発防止を図るため、凍結防止剤、塩風等による塩害を受けている車両に対しては、別添1の措置を行うようお願い致します。 |
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記 |
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【三菱ふそうトラック・バス株式会社ホームページURL】 |
http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/information/bus_underfloor/index.html |
・三菱ふそうバス車両床下の防錆点検と補修要領(整備事業者向け) |
・バスのフレームを錆から守る整備術(使用車向け) |
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[別 紙] |
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国 自 整 第 322 号
平成27年12月25日 |
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一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会会長 殿 |
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国土交通省自動車局整備課長 |
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自動車の車枠・車体等の適切な点検整備の実施について |
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標記については、平成26年3月7日付け国自整第365号「事業用自動車の保守管理の徹底について」及び平成26年11月21日付け国自整第225号「事業用自動車の緊急点検の実施について」により、高速乗合バス等の事業用自動車を運行する自動車運送事業者などに対して、車枠・車体の腐食に関する事故再発の防止を図っているところです。 |
また、三菱ふそうトラック・バス株式会社では、車枠・車体の腐食に関し、バス車両床下の防錆点検と補修要領等をとりまとめホームページ上で公表するとともに、同社製の大型バス(MS型、MM型)の使用者に対してダイレクトメールや電話等により点検整備の必要性について説明してきたところであり、今後、中型バス(MK型、MJ型)についても同様の措置を講じる予定となっています。 |
しかしながら、平成27年11月12日に宮城県内の東北縦貫自動車道において、東北運輸局管内の貸切バス(三菱・KL-MS86MP(平成16年式))がハンドル操作不能となり、中央分離帯に衝突し、乗客7名が負傷する事故が発生しました。事故原因については、現在調査中ですが、車枠の主要骨格部分の腐食によりハンドル操作が不能となった可能性が考えられるところです。 |
これを受け、東北運輸局では、別添1のとおり管内の自動車分解整備事業者に対して、入庫車両の車枠・車体等について適切な点検整備を実施するよう通知したところです。 |
これまで、車枠・車体等の保守管理についての注意喚起をしていたにもかかわらず、当該事故車両の車枠・車体は別添2のとおり著しく腐食が見られ、同種の事故が再発したことは誠に遺憾であります。 |
つきましては、同種事故の再発防止を図るため、貴会傘下会員の自動車分解整備事業者に別添1と同様の措置を行うよう周知願います。 |
なお、本件については、別添3(略)のとおり関係団体に、別添4(略)のとおり地方運輸局自動車技術安全部長及び沖縄総合事務局運輸部長に通知しましたので申し添えます。 |
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[別 添 1] |
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東 自 整 第 125 号
平成27年12月18日 |
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東北運輸局 青森運輸支局長 殿 |
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東北運輸局自動車技術安全部長 |
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自動車の車枠・車体等の適切な点検整備の実施について |
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本年11月に管内の貸切バスが、東北自動車道下り線において、中央分離帯に衝突して乗客7人が負傷する事故が発生しました。 |
事故の原因については、現在調査中ですが、運転者が「バス前方から異音がしてハンドル操作ができなくなった」と話していることから、車枠の主要骨格部分の腐食により最終的にハンドル操作が不能になった可能性が考えられるところです。 |
自動車の適切な点検整備の実施については、機会あるごとに自動車分解整備事業者に対し注意喚起してきたととこですが、積雪期を迎え、凍結防止剤等による車枠・車体等への影響が懸念されることから、貴運輸支局管内の自動車分解整備事業者に対し、入庫車両の車枠・車体及びかじ取り装置、緩衝装置など重要保安装置取付け部の腐食状況について、下記により確実に点検を実施するよう指導するとともに、点検の結果、整備の必要性が認められた際は、自動車使用者等へ整備の必要性について十分な説明を行い、自動車メーカーが提供している補修に関する情報を参考に適切な措置を行うよう併せて指導願います。 |
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記 |
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1.点検ハンマーによる打音検査等により腐食の有無を確認すること。 |
2.各自動車メーカーが提供している情報を参考に点検を実施すること。 |
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[別 添 2] |
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【事故車の状況】 |
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三菱ふそうトラック・バス株式会社 |