バッテリは、エンジンの始動装置、点火装置及び各種灯火装置、その他の電気装置に電気を供給する働きをします。
 バッテリは、内部を6つの槽(セル)に仕切られ各々に電解液(バッテリ液=希硫酸)と陽極板、陰極板が納められており、電解液と極板との間で化学反応をおこしながら放電、充電を繰り返します。
 各セルの電圧は完全充電で約2.1Vで、これを6個直列に接続しているため、バッテリの電圧は約12.6Vになります。

  
 充放電の繰り返しにより極板の劣化(化学反応をおこなさい物質へ変化)が進むため、十分に充電を行っても初期の性能を発揮できなくなります。
 また、電解液は充電時の化学反応や、自然の蒸発によって減少していきますので、定期的な補充が必要です。

  
 寿命に近づくと、エンジン始動時にスタータの回りが悪い、アイドリング時にヘッド・ライトが暗い、ホーンの音が小さいなどの症状がおきます。
 また、電解液が不足し(LOWERレベル以下)極板が電解液より露出した状態で使い続けると、露出した極板は化学反応しないため蓄電能力が低下して、バッテリが上がりやすくなり始動不能などの不具合がおこります。さらに、極板自体も劣化するため、バッテリの寿命を極端に縮めてしまいます。
 逆に、電解液の入れ過ぎ(UPPERレベル以上)は、車の揺れにより電解液(希硫酸)がこぼれ、付着部分を腐食させます。


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